公益社団法人日本小児科医会によると、乳児のマスク使用について、
・乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせ、呼吸や心臓への負担になる。
・マスクそのものや、おう吐物による窒息のリスクが高まる。
・マスクによって熱がこもり、熱中症のリスクが高まる。
・顔色や口唇色、表情の変化など、体調異変への気づきが遅れる。
など、乳児に対する影響がとても心配されるとのこと。また、世界の新型コロナウイルス小児感染症から、
・子どもが感染することは少なく、ほとんどが同居する家族からの感染である。
・子どもの重症例はきわめて少ない。
・幼稚園や保育所におけるクラスター(集団)発生はほとんどない。
・感染した母親の妊娠・分娩でも母子ともに重症化の報告はなく、母子感染はまれである。
ということがわかってきて、子どもの新型コロナウイルス感染症は今のところ心配が少ないようです。
米国疾病予防管理センター(CDC)と同様に、アメリカ小児科学会(AAP)でも、2歳未満の子ども、特に赤ちゃんのマスクは窒息の恐れがあるため使用しないでくださいと警告しています。(2020年5月)